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乳房星(たらちねぼし)・再々修正版
第10章 無人駅
それから3日後のことでありました。

私は、松山市内で2日間に渡りましてブラブラと過ごしたあと、松山空港付近を通る県道22号伊予松山港線を歩いて伊予市方面へ向かって歩いて旅をつづけていました。

3月31日のことでありましたが、職場放棄をして飛び出した時点でサイフに残っていた持ち合わせが数千円にまで減ってしまったので危機的な状況におちいってしまったのでありました。

そんな中で私は、双海にあります恋人の聖地で有名な海浜公園にたどり着いたのでありました。

(ザザーン、ザザーン、ザザーン…)

私は、フラフラとした足取りで公園内にあります遊歩道を散策していました。

ビーチから激しく打ち付ける冬なみの音が聞こえていた…

空は、青空はみえるけれど灰色の雲におおわれていて雪が降り出しそうな空模様であった…

2日ほど前に、三番町の風俗店で女の子の身体に抱きついて、Gカップのふくよか過ぎる乳房と肌の温もりにふれていたが、限られた時間の中では十分に満たされたとは言えない…

生まれてすぐに実母と引き離されてしまったので、実母の身体にじかにふれることができんかった…

理由は、実母が16歳で心身ともに不安定であったことなどで育児ができる状態でなかった…

母乳は、あらかじめ搾り出して冷凍保存されていた分で与えてくださったが、それだけで愛情が十分に満たされたわけではなかった…

そういうことで私はさびしい大人になってしまったのだ…

(ドドドドーン!!ドドドドーン!!)

この時、ビーチの方で激しい波音が聞こえていたのと同時に冷たい風が吹き付けていたので、私はその場に座り込んでこごえていました。

寒い…

ホンマにこごえる…

もうアカン…

ホンマにギブアップしそうだ…
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