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乳房星(たらちねぼし)・再々修正版
第10章 無人駅
そんな時でありました。

「イワマツヨシタカさまー!!イワマツヨシタカさまー!!」

私の後方で、白のニットセーターとネイビーのボブソンのジーンズ姿でマゼンタのクロコダイルのバッグを持っている20代くらいの女性が私のもとへかけてきました。

女性は、宮出さんの次男さんのお嫁さんの由宇利(ゆうり)さん(24歳)でありました。

由宇利さんは、シャノンさんに頼まれて私のことを探していました。

「ヨシタカさん、ああよかった…無事にみつかってよかったわ…」

私は、気持ちがとまどっていたのでどのようにして対応すればいいのか分からずにコンワクしていました。

「あの~…おたくはどちらさまでしょうか…」
「急におどろかせてしまってもうしわけございませんでした。私は、宮出勝利の次男の妻の由宇利と言います…コリントイワマツヨシタカグラマシーさまでしょうか?」
「イワマツは私でございますが…」
「ああ、ご無事でよかった…アタシは、シャノンさんから頼まれてヨシタカさんのことを探していました…ご無事でよかったわ…」
「シャノンさんから頼まれて私のことを探していたのですね…」

私は由宇利さんに3日前に旭町の建材屋でトラブってしまったことや、ブラウンズビルのハイスクールをやめたあと大学入試検定の資格を取る試験に大失敗をこうむってしまったので、その後の生活がコンキュウしてしまったことなどを伝えてから、いまの状態では日本で暮らして行くことやブラウンズビルのハイスクールに戻ることができないと言いました。

ひととおり私の話を聞いた由宇利さんは、私にこう言うたのでありました。
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