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第10章 無人駅

「そうね…いまのヨシタカさんの気持ちでは日本で暮らして行くこともブラウンズビルのハイスクールに戻ることもできないわね…それだったらいっそのこと、日本での生活とブラウンズビルのハイスクールをやめましょう…ヨシタカさんは全日制の高校へ行くよりも働きながら学ぶハイスクールへ行った方がいいみたいね…ヨシタカさん、これからアタシと一緒に旅に出ましょう。」
「ええ…由宇利さん、シャノンさんはどちらにいらっしゃるのですか？」
「アタシがご案内いたしますので、なんの心配もいりませんわ。」
「そうですか…よろしくお願いいたします。」

由宇利さんは私に急いでシャノンさんが待っている場所へ行きましょうと言いましたので、私は由宇利さんと一緒に再び旅に出ることにしました。

もしかしたら、大番頭はんたちがどこにいるのかが分かるかもしれない…

私は、一抹の不安を抱えながらもわずかな希望を信じて由宇利さんと一緒に旅に出ることにしました。