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第1章 プロローグ～星の砂

（ピーッ…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

私が乗っている快速電車は、折尾駅を出発したあとは東郷・福間・古賀・香椎・吉塚の順で停車することになっていました。

事件現場のマンスリーアパートは、水巻駅から300メートル先にあったと思う…

水巻は通過すると聞いていたけど…

やっぱり不安だ…

やっぱり不安だ…

快速電車が水巻駅の300メートル手前にありますマンスリーアパートの付近を通過していた時でありました。

私がいたマンスリーアパートに具同会のモンが乗っている黒いニッサンプレジデントがとまっているのがみえたのでありました。

あぶない…

撃たれる…

私は、とっさになりまして列車の床に身体を伏せてリュックサックで頭をかぶせていました。

(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

快速電車は、ものすごいスピードで事件現場のアパートの前を通過して行きました。

それと同時に、電車は水巻駅を通過して行きました。

私は、電車が東郷駅に着くまでの間ひたすらリュックサックで頭をかぶせて身を守り続けていました。

電車が東郷駅を出発した時、東の空が少しずつ明るくなっていましたが、私は恐怖におびえ続けていました。

電車が古賀駅を出発した時に、私は香椎駅で電車を降りることを決めていたので降りる準備をしていました。

はよ逃げたい…

はよ逃げたい…

具同会のチンピラたちの拳銃(チャカ)で命(ドタマ)ブチ抜かれてしまう前に…

うんと遠くへ逃げなければ…