パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第10章 ラファエルの依頼

「ああ、昼間の…たしかラファエルさん？」

「はい。」

ラファエルはメガネをクイッと上げると、まっすぐ咲をみた。

「実は、お願いがあって来ました。」

「分かってます。禍神…ですよね？」

言いたいことが分かっていた咲に一瞬驚いたように目を見開いたが、直ぐに冷たい無表情に戻った。

「禍神は、此方で対処します。貴方にはこの世界の禍神の影響が出ている場所をお願いしたいのです。
私たち天界の者は、世界へ干渉できませんから。」

やっぱり。と頷きながら咲は微笑んだ。

「初めからそのつもりです。
此処のように簡単に行くかはわかりませんけど…。」

「よかった。それと、この世界の管轄が創造神様から離れます。新任の世界神を後で連れてきますね。」

え？
咲は戸惑った。タチバナが管轄している世界だと聞かされていたから、ズッとタチバナが管理していくのだと思っていたからだ。