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第11章 世界旅行の目的

ヤマモトは咲の手を握りながら、ラファエルと目を会わせるとクスッと笑う。

「？」

「まだ気づきませんか？彼はミカエルですよ。」

｢｢え～！？｣｣

「え？でも、髪とか色違うし！」

「神力の感じも違いますよ？」

咲とディラが交互に狼狽する。
「実は…」

天使は新しく世界を管理する神になる予備軍で、長い間タチバナの元で仕えているミカエル、ラファエル、あともう一人セラフィムがという天使が居るらしい。

これは、役職名のようなもので世界神になると、名前が変わる。

神用（？）の神力を与えられると神力の質が上がり、髪と瞳の色もかわる。

「今回、私が神に昇格したのはここがリジュンと言うことです。
咲さんと面識があるし、転生するきっかけになったからですね。
神力の感じが変わったのは質が上がったからだと思いますよ。」

転生という言葉に咲は慌てる。
ヘラたちには、伝えてないからだ。

「ちょっそれ言ってな……あ、あれ？」

振り返るとダイゴ、ヘラ、ティナの姿が見えなかった。