この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
咲の旅物語
第11章 世界旅行の目的
珈琲を勧められ、口を付けると香りが心を落ち着かせる。
「おいし…」
咲たちが、落ち着いたのを見計らってヤマモトが口をひらいた。
「咲さん。禍神の事ですが…原因が判明しました。
理由は言えませんが、リジュンに隣接する世界の世界神の仕業です。」
「ただ、そこの世界神は世界の管理を放棄し行方を眩ましています。」
ヤマモトの補足をするように、ラファエルが言葉を繋げる。
メガネが妖しく光り深刻さを物語っていた。
ヤマモト達によると、放置された世界はヤマモトが次いで管理する事になった。
創造神であるタチバナの力を持ってしてもその行方の解らない世界神を探し出せなかった。
「どこかの世界の住人に憑依している可能性があります。
全世界の魂に憑依したとなると膨大な数になります。
流石の創造神様でも…」