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第12章 亜空間

『ヘラ…このゴーレム達から逃げましょうか…』

「へ？」

いうやいなや
ゴーレム達がヘラに向かってきた。

「ちょっ」

慌ててバックステップで避ける。

『逃げる為に何をしても構いません。とにかく逃げてください。』

ゴーレム達は容赦なくヘラを捕まえようと手を伸ばしてくる。
魔力を流し続けながら、自信の身体能力のみで逃げるのだ。
疲れを知らないゴーレム達は40体。
攻撃を加えながら、必死に捕まらないように避けて逃げてしていて、体力が限界に近づいてきた。

「はぁ…はぁ…」

息があがる。

「くぅあ…！」

ヘラがガクンと膝をつく。
魔力に限界が来たようだ。
制御の腕輪に魔力を送れなくなってしまった。
たちまち身体が重くなり、まるで水の中に居るようだ。

「あっ！」

ゴーレム達に捕まった。
手足を拘束され羽交い締めにされる。