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咲の旅物語
第12章 亜空間
ティナは魔法使いの様なフードを被ったティナサイズのサキゴーレムと、魔力の玉を造り魔力をより濃厚に正確に練る練習をしていた。
『そぅ、ユックリ凝縮していって…』
魔力をコントロールする技術とより強力な魔法を放てるようになる一石二鳥な特訓だ。
ティナは幼いながらも、獣人であるため魔力は膨大だ。
しかも、身体能力も人間のソレとは比較できないほど高い。
ただ、経験がないため使いこなせていないのだ。
『大分こなせてきたね。』
凝縮が綺麗に出来ると、魔力の玉はより透明になる。
サキゴーレムは次の段階として、20体のゴーレム達から逃げるようにいう。
『捕まったら罰ゲームね~』
「ひゃー」
玉を飛散させないように、持ち前の身体能力を使って一生懸命逃げる。
だが、体力がないためすぐにゴーレム達に捕まってしまった。
「やだ~!」
『ふふ、罰ゲーム、罰ゲーム♪』
そう言いながら、サキゴーレムが近づいてくる。
手のひらを上に向け、指をワキワキと動かす。
「こ、来ないで~」
ゴーレム達に捕まっているティナは、身をよじるがびくともしない。
遂に目の前にサキゴーレムがきた。
『こ~ちょこちょこちょこちょ』
「きゃ~はははははははは」
擽りの刑である。
すぐに解放されればいいが、長いと結構キツイ。
「ヒュー…ヒュー」
息も絶え絶えになったころ、漸く開放された。