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第12章 亜空間

夜になり、食事の準備をしていると3人が起き出してきた。

「う～おはよ～」

「腹減った…」

「体が…おも…」

ぶっ

まだ体をひきづるように出てきた3人を見て咲とディラは吹き出した。

「ゾンビになってるよ。ご飯食べたらもう一度休みな。」

咲は、3人の前に料理をおく。
｢｢｢いただきます！！｣｣｣

3人は余程お腹が空いていたのか、見るなりがっつき始めた。
3人の前に座り、頬杖を着きながら眺めていたが面白くないのでからかってみる。

「ダイゴ…わたし、すごかったでしょ？ヘラ、よかった？」

ぶふっっ！！

ダイゴとヘラは、口に詰めた食べ物を吹き出してしまう。
気管に入ったのか、二人してゲホゲホとむせる。

ティナは頭に「？」を浮かべながら兄たちを見ていた。

「あなたたちは本当にお互いを思いあっているのね～」

｢「ちょっ！咲さんっっ」｣

声を合わせて咲を止めようとするが、するすると逃げられる。

「くっそ～、覚えてろよ。」

ダイゴは、悔しそうに食事に戻り

「……」

ヘラは真っ赤になりながら、大人しく座った。

その後ヘラとダイゴは、食べ終わった途端寝てしまう。
ティナに至っては食べながら寝ていた。

咲とディラがそんな3人を見て、優しく微笑みサキゴーレムに3人を部屋で休ませるようにいう。

そんなこんなで1週間たった。