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咲の旅物語
第13章 滝壺の竜宮城
「失礼しました。聖獣様に刃を向けるとは…」
大量の魚人の中から、一匹の魚人が出てきた。
「我らは魚人守護隊。私は隊長をやらせていただいております、アローナです。」
恭しく頭を下げる。
咲は思った。
小さくても皆可愛い訳じゃないんだ。と…
その通りに魚人は小さいのだが、可愛くない。
アローナを見てみよう。
頭がアロワナである。
体は人のソレだが、皮膚は鱗に覆われており一応腰巻きをしている。
魚人たちの中には、メダカわナマズなどもいるのだが、体の表面は魚の表面と同じなので、何だか気持ち悪い。
皆、一様に腰巻きである。
そんなことを考えていると、いつの間にか集落に行くことになっていた。
一先ず、ギョギの子供に会いたいとディラがアローナに申し出ていたのだ。