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咲の旅物語
第4章 聖獣のパラダイス
「ん?…誰?ここ、どこ?」
なんか、気がついたらビックリした顔をした白髪の美女が尻餅をついてこちらを見ていた。
「…コホン。我は聖獣ペガサス。
ここは我らが住まう島、アカリスである。
そなたは何者だ。ここは人間には入れぬ結界の中のはず。」
「ペガサス?
てか、貴方も人じゃん?
たぶん、結界云々は天界から落とされたからだと思うけど。」
「我が人?
…ああ、ビックリし過ぎて、つい人化してしまっていたのだな。
ん?そなたは天界から来たのか?天使ではなさそうだが…」
「…ねぇ、寒い。後で詳しく話すから何か着る服ない?」
ブルッと震えながら、咲は自分を抱きしめる。
「あぁ、すまない。
では、我の家にいこう。
乗りなさい。」
と、ペガサスは元の姿に戻り咲が乗りやすいよう膝をおる。
「キレイ、本当にペガサスなんだ…」
惚けたように呟く咲をペガサスは優しく乗るように促す。
「はやく、乗れ。」
咲が乗ると、ペガサスは魔力を纏い風になった。
あっという間に家につく。
意外にも人が住む家と変わらない。
家の前につくと、ペガサスは人化し入っていく。
「ようこそ、我が家へ」