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第13章 滝壺の竜宮城

拘束されていた筈のディラの手が、悪魔の頭を鷲掴みにし持ち上げる。

赤い触手は、霧となり消滅した。

「愚かだな。お前なぞ咲の手を借りるまでもない。」

「が！…あが…」

悪魔はミシミシと頭を締め上げられ、口からダラリと舌をだし、涎を垂らしていた。

「ふん…楽しめもしない。」

そう言うと指先に神力を流した。

「グガァァァアア！！！！」

断末魔を上げ、悪魔は頭から黒い塵となり消滅した。