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第13章 滝壺の竜宮城

どす黒い景色が澄んだ水に変わり、爽やかな光が射し込んできた。

倒れている男を抱き起こす。

「おい」

「ぐ…ぅぅ」

唸り声を上げ、男が気付いた。

「あ…貴女は…？俺…？」

「あなたは悪魔に憑依されていた。でも、もう大丈夫だ。」

混乱する男に優しく微笑む。

「そうですか…では…あなたが？」

ディラは、微笑んだまま頷くと男をそっと離した。

「ここは精神世界だ。また、外で会おう。」

そういうと、立ち上がり泳ぐ様に上がっていった。