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咲の旅物語
第13章 滝壺の竜宮城
封印岩の外では、咲とピギョが近くの岩でディラを待っていた。
「ディラが魚人はピギョの子供だって言ってたけど、元々の魚人達は?」
咲はディラの言葉が気になっていた。
子孫を残すのは、どの種族でもある事だ。
純粋と言ってはなんだが、全員がピギョの子供だというのはおかしい。
咲の言葉にピギョは微笑む。
「心配しているような事はないですよ。
皆、私の子供たちと子孫を残したのです。
天界の血を引く者は寿命が長い。そこにメリットを感じたのでしょう。長い間を掛けて私の血が全体に混ざったということです。」
「でも、お父さんは?彼は魚人でしょ?」
長い間と言うことは、父親は既に他界しているはずだ。
「パパは、少し特殊なんです。」
「?」