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第13章 滝壺の竜宮城

「パパ！」

ピギョは、二人を見るなり男の方へ飛び付いた。

「ピギョ…済まない…」

飛び付いてきたピギョを強く抱きしめ、男は顔を上げた。

「本当に有難うございました。」

抱きしめたまま深々と頭を下げる。

「パパ、挨拶はあとで！兎に角上がりましょう！」

そう言うと、男を引っ張って水面に向かい泳ぎだした。

ディラと咲は、苦笑いしながら顔を見合わせピギョについていく。

「おかえり」

「ああ」