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第13章 滝壺の竜宮城

岸に上がると、沢山の魚人達が集まっていた。

ピギョと男が顔を出した途端、歓喜の声が一斉にあがる。

『うおおおおお！ガイル様が戻られた！』

『凄いぞ！今夜は宴だ！』

騒ぐ魚人達の前に男が近づくと深く頭を下げる。

「皆！迷惑を掛けた！本当にすまなかった！！」

「ガイル様。頭を上げてください。
確かに憑依については不思議ではありましたし、不安でした。
実力者の貴方が…ですから。
ですが、貴方は戻って来てくれた…。」

アローナが敬礼する。

「そして、ディラ様。咲様。
このアローナ、感謝してもしきれません。
本当に有難うございました。」