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咲の旅物語
第13章 滝壺の竜宮城
準備が整うまでと、咲とディラが案内された所はガイルが住んでいたという家だった。
封印される前の状態のまま保管されていたようで、掃除も行き届いている。
隣人から分けてもらったお茶を飲みながら、リビングらしき所にとりあえず座っていた。
「ディラさん…本当に有難うございました。」
「いや、ギョギとは子供の頃から親しくしていたから、ガイル殿の事も知っていたからな。」
顔の前で手を振りながらディラは笑った。
「でも、ディラ?禍の者を引っ張り出すって言ってたのに…」
咲は、封印岩の変化が気になっていた。
ディラ達が出てきた時には、禍の気配が無くなっていたからだ。