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第13章 滝壺の竜宮城

アローナの言葉にディラが妖しく微笑んだ。

「では、見返りとして『滝壺の竜宮城』と呼ばれる由縁を咲に見せてやりたいのだが？」

「まぁ！ディラ様。知ってらしたの？」

「なにそれ？」

不思議がる咲を他所にピギョが喜ぶ。

「ああ、ギョギに聞いてな…。」

「これは、ギョギに恥をかかせる訳には行かんな。アローナ」

「お任せください。」

ガイルもにこやかに微笑んで、アローナに指示する。

咲の頭には？が浮かんでいた。