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第13章 滝壺の竜宮城

「この集落を救って頂いて…有難うございました。今宵はユックリお楽しみください。」

ピギョが挨拶して、宴が始まった。

天女の様な衣装を纏った魚人たちが優雅に舞っている。

舞台の水に潜り、また跳びはねる。

その動きに合わせて、美しい水滴がキラキラと流れクリスタルと相まってなんとも幻想的だ。
色とりどりの沢山の魚達が、宙を優雅に泳ぎ魚人の女達に花を添える。

会場の周りには、沢山の丸い玉が漂いまるで水中に居るようだ。

「これは…見事な」

ディラも、その美しい風景に見入っていた。

「ギョギに竜宮城と呼ばれた由縁ですね。ただし本物は更に美しいとか…」

ガイルが優しく微笑みながら、言う。