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咲の旅物語
第13章 滝壺の竜宮城

「そうなの?行ってみたいわ」

咲もウットリしながら、ピギョ達の舞を見ていた。

「貴女も美しい…。貴女が行けば竜宮城の女達が嫉妬して、乱舞し始めるかも知れませんね。」

ガイルは、咲にライトブルーのグラスを渡しながら肩を竦める。

「またまたぁ。ガイルさん、浮気はダメですよ。」

咲は、ガイルにニコッと笑いグラスを受けとると舞が終わったピギョの方へ歩いていった。

「そうだな…」

ガイルは寂しそうな表情を咲の背中に向け、ポツリと呟いた。

「ギョギは、相変わらず元気だ。」

ディラはそんなガイルの心情を察したかのように、微笑む。

「そうですか。わたしが出向ければいいのですが…」

「仕方がないことだ。アカリスには普通では入れない。
アチラに帰ることがあったら、たまには此方に来るように言っておく。」

「お願いします。ピギョも会いたがっている…」

微笑みながら、ピギョに目を向ける。

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