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咲の旅物語
第14章 死の洞窟


美しく朝靄のかかる滝の水を一心不乱に飲んでいる男がいた。

薄汚れたボロボロの布を纏っていて、髪と髭は延び放題。

ぼろ布から露出した肌は、赤黒く汚れどこかで戦闘をしてきたのか傷だらけだった。

持ち物といえば、歯こぼれが著しい剣のみ。

水をたらふく飲んだ男は、そのまま地面に倒れ込んだ。

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