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咲の旅物語
第14章 死の洞窟

ディラは、ヘラの頭をポンポンと叩きながら立ち上がった。

「とにかく、禍を沈めて各地を回るしかないだろう。
彼の者も禍が関連しているかも知れないな。」

咲達が入っていった部屋に目を向ける。

「そうね…。そのための鍛錬だったんだしね。あの人は咲さんに任せておいていいわよね?」

ヘラは、強ばった表情を緩めるとダイゴやティナを見てニヤっとした。

「まずは、私たちへのご褒美として、滝で遊びますか!」

「だな…。丁度魚人達が来ているんだし、彼らと一緒に遊ぼうぜ♪」

「賛成!」

三人は、元気よく立ち上がるとピギョを見た。

「ピギョさん。遊んで?」

ティナがピギョの手を引く。

「パパ。」

ピギョが目を輝かせてガイルに許しを乞う。

ガイルはディラと共に頷き、ピギョを三人に託した。

ダイゴはピギョを抱えると、二人を連れて外に飛び出した。
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