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咲の旅物語
第15章 チガヤの呪い

ある日、街道を馬車が通過していた。

馬車の中にいる女性は、ララベ・リーサ。
今日は、彼女が王都へ嫁入りする日だ。

「ララベ様。あと半日で王都に着きます。」

「そう。ああ、早く会いたいわ。」

従者たちは、屈強な男たちにも負けぬ女性騎士団だ。

その従者の一人が、ララベに進言する。

「この辺にそれは美しく滝がございます。
ここらで休憩がてら寄ってみませんか?」

馬を休める必要があるため、ララベも同意し一行は滝へ向けて街道から逸れる。

暫く行くと、質素な村が見えてきた。

一行は村を素通りし、滝につく。
馬に干草をやり、ララベも水辺で寛いでいた。

キラキラ光る水面と、靄が立ち上る滝に癒されつつ眠気に襲われたララベは、少し横になろうと横たわった。

直ぐに心地よい眠りに引き込まれていった。

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