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咲の旅物語
第4章 聖獣のパラダイス
ディラの意地悪な声で、恥ずかしさと自分の状況が理解できない憤りが咲を高みへと誘う。

腰に力が入らなくなってきて、ガクガクと足を震わせながらディラへ身体を預け始めた咲をみて、ディラは指に魔力を込めた。

「ひっ!!!あぁぁぁぁあ!」
その瞬間、咲は今までに味わったことのない快楽の波に襲われ、背中を弓なりに反らし派手に果て座り込んでしまった。

「クックッすまぬ。悪戯が過ぎたな。」

そんな、咲を部屋にあった椅子に抱き上げ座らせながら、苦笑いでディラが言ってきた。

「ディ…ラ。はぁ…なん…で」

咲は苦しそうにディラを睨みながら、力の入らない体を椅子に預け聞く。

「指に少し魔力を込めた。なかなかのもんだろう?」

「そうじゃなくて!!」

望んだ答えでないことを言われムッとする。

「何でこんなことしたの!?」

「いや、あんまりにも咲が可愛くて…なぁ…
それに、咲の話を聞いていて確かめたくてな。
神もいつもはそこまではしないのだ。

だから、どんなものかと思って試してみたが…いやいや止まらなくなってしまった。」
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