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第4章 聖獣のパラダイス

「え？しないの？」

「そう。咲の要求なぞ、神ならばとるに足らない。
簡単に終わらせてしまう。」

咲は訳が分からなかった。

タチバナの行為は、咲がむちゃくちゃな要求をしたからだと思っていた。

なのに、ディラはそうではないという。

「神は、生き物の中の魂をみる。よほどそなたの魂に魅了されたのだろう。」

困惑した表情の咲の頭を優しく撫でながらディラは微笑んだ。

「神から見たそなたの今の容姿が、そなたの要求通りなのだろうな。」

茶でも持ってくる。

とディラは退室していった。

残された咲は、困惑しタチバナに問い詰めてやりたかったが、どう連絡を取ればいいのか分からなかったので考えるのをやめ、気を取り直して今後の事を考えていた。