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咲の旅物語
第15章 チガヤの呪い
魚人たちやジャルムは、固まっていた。
「咲は神の加護を受けている。此くらいは簡単にやってしまう。」
ディラは苦笑いしながら、ジャルムの肩を叩く。
「私たちは明日の朝、ルアールに向かうわ。ピギョもジャルムさんもこれからが大変だから、頑張ってね。」
ウィンクをする咲に戸惑いながら、ジャルムは頷いた。
咲たちが発ったあと、ここはマーメイと名付けられ、美しい滝と花ばなに囲まれた笑いの絶えない平和な村になった。
後に祠の側で村人や魚人達に見守られ、ジャルムは美しいララベと共に幸せそうに天界へと旅立った。
ジャルムが居なくなっても、祠の側にはジャルムの墓が祠を守るように立っており、村人が毎日訪れているという。