この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
咲の旅物語
第17章 街道の孤児院
「おっと」
ディラは膝まづかれ、慌てて人形に戻る。
「さ、皆立ってくれ。膝まづかれたくて戻ったのではないからな。」
笑いながらジャックを立たせる。
「しかし…んぐ」
何かを言おうとしたジャックの口を手で塞ぎ首を振る。
「安心させるためだ。酷い目に会わされていたからだよ。」
ディラの代わりにダイゴが胸をはる。
「お前が言うな」
パシッと頭を叩かれ、笑いが起きた。
「さて、この空間は時間を弄ってある。ここで体型を戻して戻った者から出てくるといい。」
と言うと、出口らしき裂け目を差した。
「分かりました。ありがとうございます!」
全員の返事を聞くとヘラ達を連れて空間を後にした。