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咲の旅物語
第17章 街道の孤児院
「くすっ…いい子ね。」
子供達に微笑むと、パチンと指を鳴らした。
「はい。皆これを着けて。」
咲がペンダントを出し、子供達全員に渡す。
「なにー?」
「これは、施設に入る為の目印。だから外しちゃダメよ?」
と子供達に言うとマーラとジャックを振り向き
「私が最強の結界を張ります。なので、何人たりとも施設に侵入出来ません。
人だろうが、魔獣だろうが…ね。
あとで案内しますけど、魔力が流せる人は魔力を登録するのでペンダントは必要ありません。
子供達はまだ出来ないから。」
と説明した。
そのあと、解散しマーラやジャック、魔力を流せる年長組を連れて事務所に入る。
そこで、壁に彫られた羽のマークを差し
「魔力を流して。」
と言うと、ヘラ達が先に魔力を流す。
羽のマークが淡く光ると直ぐに消えた。
「登録完了。さ、皆さんも…。」
「へぇ…」
と感心しつつマーラやジャック達も魔力を流した。
「私が居ないと登録出来ないから、子供達が魔力を流せるようになったら言ってくださいね。」