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咲の旅物語
第17章 街道の孤児院
「一応、暫くは滞在します。
というか、拠点にしようかと思うんです。」
にこっと咲は言う。
「ちなみに、我らのゴーレムを置いておくから、我らが居なくても鍛錬は滞らないぞ。」
ディラもにっこり。
「そうですか…。でも、本当、何から何まで頼ってしまって…」
ありがとうございます。
と、ジャックとマーラは深々と頭を下げた。
いえいえ、と顔の前で手を振り、改めて今まで空気だった年長組に顔を向ける。
「君たちには、ジャックさん達のサポートをして欲しいの。」
マーラと一緒に拐われた二人の少年だ。
「はい。」
キリッと真剣な目を咲に向ける。
「頼りにしているわ。」