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咲の旅物語
第17章 街道の孤児院
「どうしたものかと悩んでいた時、こちらの噂を聞きまして…」


本当は子供達全員を連れて来たかったという。


だが、動けない子供達を受け入れて貰えないかもしれない。


なにより、ラーク自身が子供達とここまで歩くのがやっとの状態だと言う。


「なるほどね…。倒れ始めたのは何時から?」


咲は考えるように顎に手を当てラークに聞く。


「そうですね…、半年ほど前でしょうか…。なにか…解りますか?」


ラークも思い出すように考えを巡らすが、子供達を治療したのを思い出し、最後は身を乗り出していた。

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