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咲の旅物語
第17章 街道の孤児院
「ジン、タイチ!」
咲達が戻ってきた。
「あ、咲姉、ディラ姉!」
咲達を見つけ、ジンとタイチが走りよる。
「どう?」
歩みを止めずにジャックの元へと向かいながら状況を聞くと
「大変ですー」
ジャックが泣きそうだった。
ラークも居るのだが、やはり体力が落ちているため次々にやって来るスラムの人々の量に早々にギブアップしてしまったようだ。
「助っ人を呼びますね。」
その様子をみた咲は、ピンクのドアをだし中に入っていった。
「あれ…いや…咲姉だから…うん」
ドアをみた瞬間、その場の全員が固まった。
ディラはただ苦笑いをしている。
再びドアが開くと、施設の子供達が数人、ワーっと出てきて、最後にヘラ、ティナ、ダイゴが出てきた。
「こりゃあ、すげぇな…」
スラムの人口に呆気に取られていたが、すぐにジャックの元へと走っていった。