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咲の旅物語
第18章 噂の屋台
要するにいちゃもんをつけてきた。
「それは初耳でございます。
ギルドの方からは正規の申請を出せば、商いを行う場所は自由、そう聞いております。
更に、付け加えさせて頂くなら同業者の店舗付近は避けておりますし、営業時間も早朝から昼までと限定させておりますが。」
朝市のようなものだ。
笑顔を崩さず流暢に説明をされ、マンマードの男の顔色が変わる。
悔しそうに、顔を高揚させて震えていた。
「だが、我がマンマードが許可をしていない!
誰がなんと言おうと、この場所で商売することは許さん!!」
理不尽もいい所だ。
「あら、マンマード家のダッフさん。」
唾を跳ばしながら詰め寄るマンマードの後ろから、上品な声が聞こえた。
マンマードがビクッとなって振り向くと、そこには綺麗に着飾った貴婦人が立っていた。
「ザ、ザンルーフ様…。」
すぐさま膝まづくマンマード。
「ご機嫌よう。ダッフさん。」
ザンルーフと呼ばれた夫人は、にっこり笑うとマンマードと対峙していたチックに向き直る。
「それは初耳でございます。
ギルドの方からは正規の申請を出せば、商いを行う場所は自由、そう聞いております。
更に、付け加えさせて頂くなら同業者の店舗付近は避けておりますし、営業時間も早朝から昼までと限定させておりますが。」
朝市のようなものだ。
笑顔を崩さず流暢に説明をされ、マンマードの男の顔色が変わる。
悔しそうに、顔を高揚させて震えていた。
「だが、我がマンマードが許可をしていない!
誰がなんと言おうと、この場所で商売することは許さん!!」
理不尽もいい所だ。
「あら、マンマード家のダッフさん。」
唾を跳ばしながら詰め寄るマンマードの後ろから、上品な声が聞こえた。
マンマードがビクッとなって振り向くと、そこには綺麗に着飾った貴婦人が立っていた。
「ザ、ザンルーフ様…。」
すぐさま膝まづくマンマード。
「ご機嫌よう。ダッフさん。」
ザンルーフと呼ばれた夫人は、にっこり笑うとマンマードと対峙していたチックに向き直る。