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咲の旅物語
第18章 噂の屋台
「はあぁ…。疲れた…。」
「「「お帰りなさ~い!」」」
「うわっっ。」
食堂の脇にある談話場のソファにぐでぇっと身を沈めた咲の背後には、孤児院の主要メンバーが揃っていた。
「ご苦労だな。咲。」
ディラが労うように微笑みながら咲の肩をポンポンと叩く。
「お疲れ様でした。」
ジャックとお茶を持ったマーラがやってきた。
「全員で王城の話を見ていたよ。」
ディラの一言で、なぜ皆がここにいるか咲は理解した。
「ディラ~、グッジョブ!!説明するの面倒だったんだよねー。」
咲が甘えるようにディラに抱きついて頭をスリスリさせた。
「ぷっ、咲ねぇが猫みたい。」
その様子を見ていたジンとタイチが吹き出す。