この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
咲の旅物語
第7章 湖の神殿
よっ、俺はダイゴだ。
あの時、何があったのか…
ただ、人生で後にも先にも、一番の光栄で奇跡で大変な物を見た。
「結界が割れる!」
ディラさんが真っ青になりながら叫ぶ。
結界の中は、嵐の様に魔力が吹き荒れ狂い咲さんの姿は確認できない。
ピシッピシッとヒビが大きくなっていく。
聖獣のディラさんでも押さえきれないとは…
俺はとにかくティナを抱き、庇う準備をしておくぐらいしか出来なかった。
「静まれ人々よ!」
頭に声が響いた。
パリンッ
「しまっ!!!」
結界が割れた。
思わず目を瞑る。自然とティナを抱く腕に力を込めた。
魔力の嵐に巻き込まれる覚悟をした…が、一向に衝撃がこない。
恐る恐る目を開けると、目の前にある光景に驚愕した。