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咲の旅物語
第7章 湖の神殿
「行ってらっしゃ~い♪」
ヘラおねぇちゃんのお家に来てから2日。
今日は二人ともお仕事で、お出かけする。
ティナも行きたいって言ったけど、危ないからダメって言われお留守番。
寂しいなぁ…。
―ティナちゃ~ん、聞こえますか~
突然、頭に咲お姉ちゃんの声がした。
「え?咲お姉ちゃん?どこ?」
キョロキョロと見回すけれど、誰も居ない。
―ティナちゃん。咲ちゃん迷子。ちょっとだけ魔力出して~
笑っちゃった。迷子って…
兎に角、言われたように魔力を出す。
ガバッ
「!!」
魔力を出した途端に誰かに抱きつかれた。
「ティナちゃ~ん。会いたかったよぉ」
咲お姉ちゃんだ。ギューってされるから苦しい。
「むぐぅ…」
「こら、咲。ティナが死んでしまう。」
ディラお姉ちゃんが咲お姉ちゃんを引き剥がしてくれた。