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咲の旅物語
第8章 獣人の里 ピッケ
皆が囲炉裏の周りへ座ると、お茶を持って猫の美女が出てきた。
「姉様、お茶をお持ちしましたわ。」
どうやら、姉妹のようである。こちらの方が、姉の様に見える。
「ありがとうでし、ミヤも座るでし。」
そして咲たちへ向き直ると
「妹のミヤでし、私たち二人で長をやっているでし」
「初めて、ミヤです。この度は里を救って下さってありがとうございます。」
ミヤが頭を下げると咲は、小さく頭をふり
「私は咲です。こちらはディラとヘラ。
頭を上げてください。わたしに取ってはダイゴ達へのお詫びです。」
そう言うと、ミノーでの出来事を説明する様にダイゴを見ると、ダイゴは頷き説明する。
時々、ティナも興奮して話に入り報告と言うよりは旅の土産話の様になってしまった。