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第9章 天界

先刻、転生をさせた少女が妙に気になった。
神力が混ざってしまったかも知れない。

転生させたのは、初めてではない。
例えば、罰を終えた魂が輪廻に戻ろうとするとき、世界の意思が弾く時がある。

世界は常に成長している。

その時に許容範囲を越えていると、そうやって平常を保とうとする。

その場合に、生命に枯渇している若い世界に転生させたりする。

ただ、先刻の少女のように転生者に転生を知らせることはない。

事が事だけに話をしようと思ったのが悪かった。

魂をそのまま形取ったとき、その美しさに魅了されてしまった。

若い魂だと思う。この少女がいた世界はまだまだ駆け出しだ。
管理者の神もベテランではないだろう。
力の加減が分からず、偏ってしまったのかも知れない。

理由は何にせよ、俺は今まで見たことのない美しい魂に引き込まれた。