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幸せ時間
第3章 チャラ男
チャラチャラしてるけど
ちゃんと夢があって努力してて
教室の端にいるみんな名前もうろ覚えの子の名前はもちろん、
誕生日や趣味まで知っていて
たまにその話題で盛り上がっていたり
冷やかしじゃなくてちゃんと友達になるところとか
みんな知ってるのかな
華やかな外見ばかりじゃなくて
内面をちゃんと見ているのかな
彼氏が手を出してこないことが悩みなんて
ただの欲求不満にしか見えないかもだけど。
こんなにも雅人が好きなのに
本来彼女だけが味わえる甘い時間を
他の女の子ばかりが知っていて
他の女の子からその内容を知らされるなんて悔しいじゃん、
まあ所詮あたしは初めてで
重いのかなあ、なんて
考えれば考えるほど
ネガティブモードにはまっていく
はあ、とついまたため息をついてしまう
あーあ、最近毎日こんなだな、
なんて考えていたら
机の下でぎゅっと手を繋がれた
「!!!」
ぱっと雅人を見ると
何でもないかのように講義を受けている
真剣な横顔格好いいな、と見とれていると
雅人の指が絡んできて
いわゆる恋人繋ぎになった
かあぁっと顔が赤くなるのが自分でもわかる