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幸せ時間
第3章 チャラ男
雅人は手を繋ぎながら親指で
優しくあたしの手を撫で始めた
くすぐったいような
胸の奥がむずむずするような
上手く言葉にできない感情に
きゅっと胸が締め付けられる
よし、決めた
雅人が手を出してこないなら
あたしが襲っちゃおう
処女が何言ってるんだって感じだけど
ちゃんとあたしをみてほしいんだもん
レジュメの端に
「今日雅人の家いってもいい?」と殴り書いて渡すと、
いいよーん☆と口で返事をする雅人にぷっと吹き出してしまう
「書いた意味ないじゃん!」
笑いながらぎゅっと握る手に力を込められて
またきゅんと胸が高鳴った
よし、決戦は、今日だ!