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〜 夏の華 ショートストーリー集〜
第10章 聖なる夜の手紙
…暁はその夜、激しく淫らに乱れた…。
心配ごとがある時の性交はいつもそうだ。
すべての気懸りを忘れたいと願うかのように、月城を需め尽くした。
…暖炉の薪は未だ鮮やかに燃え盛り、暁の青白さを秘めた白絹のように滑らかな素肌に残る紅の噛み跡と…そこかしこを覆い尽くすかのように濡れそぼる月城の放った欲望の牡液を仄のかに淫らに照らしていた。
「ここでは痛いでしょう」
…ベッドに行こうと腕を取っても
「…いや…少しも離れたくない…ここで…して…」
涙に濡れた美しい黒い瞳で見つめられ、拒めなかった。
三度、激しく濃密に愛し合い…最後は意識が朦朧としたままの暁の中で達した。
暁の最奥に熱く大量の精を放つと、無意識のまま狭く滑らかな淫肉がきゅっときつく締まった。
「…っ…!…暁様…!」
よく締まり…男を絡めとり離さない淫らな美しい肉体…
しっとりと吸い付くようにきめ細かな美しい肌…
暁は月城の欲望にどのような形でも従順に応えて、月城のすべてを受け入れ、赦す。
淫らで寛容で…そしてどこまでも優しいその肉体と、どんなに淫靡な痴態を曝け出しても決して穢れることはない無垢で純白な心に、月城は未だ飽くことなく溺れずにはいられないのだ…。
…温かな湯に浸した布で、そっと暁の白い身体を拭き清める。
「…森…愛してる…」
やや乾いた形の良い唇から漏れるのは、幾千回も繰り返された…けれど決して色褪せることのない愛の言葉だ。
月城は小さく微笑み、その唇に潤いのキスを落とす。
「…愛しているよ…暁…」
愛の返歌のようなそれは、暁の可憐な唇へと静かに飲み込まれていくのだ…。
心配ごとがある時の性交はいつもそうだ。
すべての気懸りを忘れたいと願うかのように、月城を需め尽くした。
…暖炉の薪は未だ鮮やかに燃え盛り、暁の青白さを秘めた白絹のように滑らかな素肌に残る紅の噛み跡と…そこかしこを覆い尽くすかのように濡れそぼる月城の放った欲望の牡液を仄のかに淫らに照らしていた。
「ここでは痛いでしょう」
…ベッドに行こうと腕を取っても
「…いや…少しも離れたくない…ここで…して…」
涙に濡れた美しい黒い瞳で見つめられ、拒めなかった。
三度、激しく濃密に愛し合い…最後は意識が朦朧としたままの暁の中で達した。
暁の最奥に熱く大量の精を放つと、無意識のまま狭く滑らかな淫肉がきゅっときつく締まった。
「…っ…!…暁様…!」
よく締まり…男を絡めとり離さない淫らな美しい肉体…
しっとりと吸い付くようにきめ細かな美しい肌…
暁は月城の欲望にどのような形でも従順に応えて、月城のすべてを受け入れ、赦す。
淫らで寛容で…そしてどこまでも優しいその肉体と、どんなに淫靡な痴態を曝け出しても決して穢れることはない無垢で純白な心に、月城は未だ飽くことなく溺れずにはいられないのだ…。
…温かな湯に浸した布で、そっと暁の白い身体を拭き清める。
「…森…愛してる…」
やや乾いた形の良い唇から漏れるのは、幾千回も繰り返された…けれど決して色褪せることのない愛の言葉だ。
月城は小さく微笑み、その唇に潤いのキスを落とす。
「…愛しているよ…暁…」
愛の返歌のようなそれは、暁の可憐な唇へと静かに飲み込まれていくのだ…。