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〜 夏の華 ショートストーリー集〜
第11章 海賊と昼食を
「…大丈夫ですか…?暁様…」
冷たい男の手のひらが心地よい…。

…穏やかな波の音は、まるで子守唄のようだ…。

「…月城…」
その手を引き寄せ、愛おしげに口づけする。

「…大丈夫…」
「…少し無体をしてしまいました…」
ややしょげたような口調が可愛らしい。

…月城は意外に子どもっぽい表情をする。
それはいくつになっても、とても可愛らしく暁には映る。

…それもすべて、僕だけのものだ…。

暁は痺れるような幸福感に満たされる。

…僕だけの、美しい海賊…。

暁は微笑んで月城を見上げる。 
「大丈夫…。
すごく…悦かった…。
…天国みたいに…」 
南仏の透明な暖かい碧い空と海を背景に、男はやや焦れたように端正な唇を歪める。

「…貴方は…いくつになっても小悪魔のようだ…」
潮風の匂いがする熱く逞しい身体が、再び情熱的に覆い被さってくる。

「…ランチ…しなきゃ…」
薄目で軽く睨む。

…太陽と海の美神に愛されたようなブロンズ色の美しい男は、匂い立つような官能の薫りを漂わせながら微笑った。

「…あと千回、キスをしてからいただきます」

…そのキスはきっと、甘く、淫らに、暁を酔わせるのだ…。




〜La Fin〜
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