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〜 夏の華 ショートストーリー集〜
第10章 聖なる夜の手紙
それから、聖夜…と言えるか怪しい過ごし方を二人はした。
部屋の分厚い擦り硝子窓が女の涙のような結露をかくほどに、激しく熱く愛し合った。
「…ああ…も…むり…堪忍して…」
涙ながらに訴える暁の身体を、月城は決して離そうとはしなかった。
白い身体に、紅い花を散らしたような噛み跡を執拗に落としながら、下肢を押し開く。
「…風間様に、キスをさせたね?」
月城がぞんざいな話し方で尋ねた。
「…あ…」
びくりとその透き通るように白くほっそりとした身体を震わせ、月城を見上げる。
「…なぜ、キスをさせた?
まだ風間様が好きなのか?」
普段と違う…ベッドでだけ用いられるぞんざいでやや乱暴な物言いに暁は背筋をぞくりとさせる。
「…そんなこと…あるわけない…」
月城は冷たく嗤う。
「どうだかな。
暁は甘えられるとすぐ靡いてしまうからな。
…風間様はあの通り立派な紳士で美男子だし。
暁が好きなタイプだろう?」
わざと意地悪な質問をして追い詰めてくる月城に、唇を噛む。
「もう、好きじゃない…。僕が好きなのは、森だけだ。
知ってるくせに…」
…さあ、どうかな…と、月城は嘯いた。
強く抱けば砕けそうな暁の身体に容赦なくのしかかる。
「…あ…っ…」
…両脚を限界まで押し開かれ、激しい情交により紅く腫れ…男の牡液で濡れそぼる淫孔に、些かの衰えも見られない硬く長大に兆した美しい名刀のような雄をゆっくりと挿入させた。
「…ああっ…!…そんな…いきな…り…」
波紋のように広がっていた快楽の漣が、大きく揺り戻すように蘇ってくる。
甘く…狂おし気に呻く暁の形の良い顎を、大きな手が捉える。
深い闇色の怜悧な美しい瞳に見入られる。
「なぜ、キスをさせた?」
低く美しい…しかし冷ややかな声が鼓膜を舐めた。
部屋の分厚い擦り硝子窓が女の涙のような結露をかくほどに、激しく熱く愛し合った。
「…ああ…も…むり…堪忍して…」
涙ながらに訴える暁の身体を、月城は決して離そうとはしなかった。
白い身体に、紅い花を散らしたような噛み跡を執拗に落としながら、下肢を押し開く。
「…風間様に、キスをさせたね?」
月城がぞんざいな話し方で尋ねた。
「…あ…」
びくりとその透き通るように白くほっそりとした身体を震わせ、月城を見上げる。
「…なぜ、キスをさせた?
まだ風間様が好きなのか?」
普段と違う…ベッドでだけ用いられるぞんざいでやや乱暴な物言いに暁は背筋をぞくりとさせる。
「…そんなこと…あるわけない…」
月城は冷たく嗤う。
「どうだかな。
暁は甘えられるとすぐ靡いてしまうからな。
…風間様はあの通り立派な紳士で美男子だし。
暁が好きなタイプだろう?」
わざと意地悪な質問をして追い詰めてくる月城に、唇を噛む。
「もう、好きじゃない…。僕が好きなのは、森だけだ。
知ってるくせに…」
…さあ、どうかな…と、月城は嘯いた。
強く抱けば砕けそうな暁の身体に容赦なくのしかかる。
「…あ…っ…」
…両脚を限界まで押し開かれ、激しい情交により紅く腫れ…男の牡液で濡れそぼる淫孔に、些かの衰えも見られない硬く長大に兆した美しい名刀のような雄をゆっくりと挿入させた。
「…ああっ…!…そんな…いきな…り…」
波紋のように広がっていた快楽の漣が、大きく揺り戻すように蘇ってくる。
甘く…狂おし気に呻く暁の形の良い顎を、大きな手が捉える。
深い闇色の怜悧な美しい瞳に見入られる。
「なぜ、キスをさせた?」
低く美しい…しかし冷ややかな声が鼓膜を舐めた。