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エロ小説を100冊読んでみた
第16章 永遠の君へ 隣りの妹

物語の山はふたつ。

「病弱少女もの」としては「手術を受ける決意をする」のがひとつの山。

ジュブナイルポルノとしては「酔って記憶がないままにロストバージンしてしまった」という事件の顛末が山。

このふたつの山を設定した上で、細かくヒロインの心理と、それを取り巻く小エピソードを積み重ねて進行する仕組み。

そんな中、所々で挟まれる空模様の描写が、ヒロインの状況や感情を表現しているのだなと思いました。そこは割としっとりしていて好き^^

文章は読点が多いスタイルなんですね。
多分、最近の作品でもそうじゃなかったかな、わかつき先生は。

「読点どこに打ったらいいんだろう?」なんてことを悩むこともあるんですけど、「自分は打ちすぎじやないだろうか」って方は参考にするといいかもしれません。

私は読点はできるだけ削る派ですが、それって、意識しないと打ちすぎるからなんですよね。
読んでいると、読点多めでもまあいいのかなって気になります。

文意を明確にするための読点と、リズムを整えるための読点とがあると思うのですが、わかつき先生の場合、リズムを整える読点がけっこうあるように感じました。
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