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エロ小説を100冊読んでみた
第21章 淫落カウンセリング~夫の目の前で、妻は本性に堕ちてゆく~

そうすると結局、「ついに憧れの相手を手に入れた!」が相殺されちゃって、このゲームのカタルシスは「寝取ってやったぞザマァ!」に集約されるということか。確かにエンデイングも寝取られ夫が惨めな目にあうし。
そうか、そっちかー。
それはそれで正解なんだろうなと思う。
官能小説って、異性賛美の一面と、異性に対する鬱憤を晴らすという相反する面があるのではないかと推測しているのですが、私は「女が憎たらしい」とか「モテない自分へのルサンチマン」的な表現欲求が弱いので、こっちのタイプのはあまり合わないなと感じました。
凌辱ものを書いてても読んでいても、感情移入してるのは犯されちゃうヒロインの側だしね。これは私がマゾとかいうことではなく(そのケもあるのだろうけど)、理不尽な滅びの切なさにエロスと倒錯美を感じるからなんだよなあ。あと、女性への同化欲求みたいな願望もあるかも。
決して女が憎いわけではないし、ましてモテないことに関してやり場のないわだかまりを抱えているわけでもない。
でも、そういう鬱屈した想いを持つ人が読んでスカッと癒されるという役割も官能小説は持ち合わせているのだろうな、と。そのことは忘れないようにしたいです。
問題は、どっちのタイプの読者の方が多いんだろうなーということなんですけどね。
それはまた追々考えを深めていけたらな!
【メモ】
ピンヒロイン寝取りもの。
シナリオ形式 三人称竿役視点
最初のエッチ……進行度7%から。
●学んだこと
・直接的なセックスシーン以上に、読者はその前の準備段階に心躍らせるもの
・カタルシス要素をわざわざ相殺してしまうのはもったいない
■目標達成まであと……79冊

