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エロ小説を100冊読んでみた
第21章 淫落カウンセリング~夫の目の前で、妻は本性に堕ちてゆく~

決してエロくないわけじゃないんですけどね。
序盤の、準備をジワジワと整えていく感じだとか、寝ている夫の横で乱れるヒロインとか、いいなーって。主人公の協力者である悪徳院長先生も良いキャラだと思います。

ただ、後半、このヒロインをどういうものとして扱ったものかに読者として困惑しつつ、どの選択肢もあまり身が入らないというか。ここに爽快感の欠落がありました。

「寝取り」ですから、ヒロインが「かつての憧れの女性」であり、その夫が「憎たらしいクソ上司」というのはとてもハマッている設定なのだと思います。

「ついに憧れの相手を手に入れた!」と「寝取ってやったぞザマァ!」という、男のふたつのドリームに応えて貰える。

しかし、そのついに手に入れた憧れの相手が「思ってたのと違いました」という部分。これが要るのか? どうしてこうなった。

「憧れてはいたけれど手が出せない間に他の男に取られた」という不満を解消するために「でも、思っていたのとは違ったから良かったです」ということにしたのかな?
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