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エロ小説を100冊読んでみた
第25章 ブレイブガールズ―異世界戦士・茜

極度に記号化された3ヒロイン。平板で、一難去ってまた一難型の串団子な物語構成。
そしてこの判で押したような順番こプレイである。
これはある種の実験だったのではないだろうか。
そんな推理をしてみました。
何の実験かはわかんないですけど、少なくともわかっててやってんだろうなーと。
実験でないとしたら、このスタイルそのものが何かのメッセージなんだろう。
で、これを最後に黄支亮先生の作品は美少女文庫からの刊行は途絶えている。
うーむ。
オチも物凄いんだよな。
ヒロインたちは実はただのオトリであり、「黒」を滅ぼす因子を体内に埋め込まれていたので、犯されればそれで敵は自動的に滅ぶのだった。イッツ・オートマチック!
結びの句も寂寥としていています。
引用ここから
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よくわからないままに生まれて来たのだ。どこへ行き、なにをするのかもまたわからない。人の命とはそんなもの。
そういうこともある。その一言で流す以外、いったいどうしろというのだろう。
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引用ここまで
世界観やなあ~。
官能小説だから、こんなこと書く必要は1ミリもないんですよね。
でも、書く。どう結んだっていいのに、こう結ぶ。
書かなくてもいいのに書いてあるってことは逆説的に「どうしても書かねばならなかった」ということ。

