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エロ小説を100冊読んでみた
第31章 熟美人課長・不倫契約書

官能小説の短編集は売れない。
そういう言葉をどこかで目にした記憶があります。
短編集が売れないのはなにも官能小説に限った話ではないかもしれないとも思いますけどね。本屋さんに並んでるのはどのジャンルであっても圧倒的に長編のほうですから。
この作品も、表紙にも帯にもどこにも「短編集」とは書かれていません。
Amazonの商品説明にいたってはあたかも部下に調教されていく美人課長の物語であるかのように紹介されています。
それはやはり、短編であることを明らかにしてしまえば売れ行きが落ちるからということなのかもしれません。
実際は、熟美人課長というのは表題作であり、全部で7本の官能短編集です。
いずれも現代を舞台設定としており、ヒロインは30代の人妻というのが共通していました。

