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エロ小説を100冊読んでみた
第31章 熟美人課長・不倫契約書

作者の雨宮慶先生は1947年生まれですから、現在(2019年)は72歳ということになりますでしょうか。

デビューは1976年。29か30歳の頃ですね。遅咲きになるのかな?
うーん、この時代の官能小説作家がだいたい何歳ぐらいでデビューしているものなのかまったく見当がつかない^^;

ひと世代上の宇能鴻一郎先生(1934年生)の文壇デビューが1961年(27歳)で、純文から官能への転向が1964年頃だから、年齢的には同じぐらいか。割とフツーなのかな。

なんにしろ、官能小説の「いい時代」に颯爽と登場し、以来、書きまくって40年の今なお現役の超ベテラン。

エロコンテンツの多さでいえば間もなく2020年になろうかという現代も負けてはいないし、むしろ勝ってると思いますが、なにぶん、今はプラットフォームの多様化が激しすぎます。AV、エロアニメ、エロゲー、エロ漫画……小説は数ある選択肢の中でかなりニッチな選択肢になっているような気もします。

だって、上に挙げたもの全部、80年代以前にはなかったんだよ!
あってエロ劇画でしょう? インターネッツだ電子書籍だなんてややこしいものもなかった。

「官能小説」には独自の存在感があったんじゃないかなあ。

もちろん、時代の流れを恨んでもせんないこと。
目の前の世界、市場で戦うことを考えねばね!

雨宮先生もそうやって40年、時代に適応しながら業界を渡って来たわけで。
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