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エロ小説を100冊読んでみた
第32章 Sの遺伝子

軸となるアイデア(サドマゾ逆転)の部分で舞台を広げようとしても広がらなかったと思います。それよりは教師と生徒、そしてエキスパートSの両親というキャラに付随する部分で舞台を拡大させていった。
これ、なんか大切なことのような気がしました。
確かに、エッチする場所だとか、脇役たちだとかはそうやって考えた方が思い付きやすい。よく行く場所や、つきあいのある人間というのはキャラで考える。それがいい。
たとえば、これが教師と生徒じゃなくて医者と患者だったら、また違った「絵」が生まれるのだろうし。
軸となるアイデアって、要するに小説の「ウリ」の部分だから、ついついすべてをウリ中心に発想しようとしがちだけれど、そうじゃないんだよねっていう。
ウリからしか発想しなければきっと同じ話にしかならない。でも、キャラから発想することで同じアイデアをまったく違う物語として再生産することだってでるようになる。
そういうことじゃないかなあ。

